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黒川能


田仲一成 撮影

 

式三番(上座、2012年2月)




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式三番:千歳、面箱を奉持して登場着座。次いで立って舞。とうとうたらりの呪文。
次いで面をつけた翁が立ち、天下太平、国土安穏を唱えて舞う、退場。
最後に三番叟が入場し、素表で「揉みの段」を舞う、次いで、面を付けて「鈴の段」を舞う。
 
 

絵馬(一番目もの、上座、2012年2月)




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廷臣が伊勢神宮に参向すると、老人と老女が雨を恵む黒、陽光を恵む白、どちらの絵馬を奉納するか、争っている。
国を豊かにし民を安んずるに は二っとも必要ということになり、遂に二つ並べて掛けることにした。赤鬼と黒鬼が出て来て絵馬を並べて掛ける。
やがて、天照大神が天鈿女命と手力雄命を従えて登場し、往年の故事を語りながら、舞う。
 
 

東北(3番目もの、下座、2013年2月)




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東国から都に来た僧侶が東北院の梅をめでていると、里女が現われ、ここは中宮院東門院御所で、梅は中宮に仕えた和泉式部が植えた「軒端の梅」と教え、われこそは梅の精と教えて姿を消す。
僧が読経を奉げると、和泉式部の霊が現われ、供養に感謝し、藤原道長とのとの思い出や、和歌の徳を語って舞い、感極まって涙を流す。明け方と共に姿を消す。
 
 

大江山(4番目もの、下座、2013年2月)




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丹波の国、大江山に住み、都に出て来ては、女をさらう酒呑童子を退治しようと、源の頼光一行は、山伏に身をやつして、大江山に入る。
途中、小鬼が出て来て一行を食べようとするが、一行は、これを打ち払う。小鬼の兄貴分が一行を酒呑童子の館に案内する。
酒呑童子は一行を歓待し、酒宴を開いてもてなす。
やがて童子は酔って部屋に退く。
頼光一行は、ここで、武装姿となり、寝所に斬りこむ。童子は、歓待の恩を仇で返すと怒り、奮戦するが、結局、頼光一行に討たれる。
 
 

春日神社両座合同行事




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⓵七度半の使い:初回
榊屋敷で待機する下座のところへ、上座の使者が挨拶に来て、春日社への参勤を促す。丁寧に平伏して向上を述べ、拝礼を繰り返す。下座側は酒肴を差しだして供応する。使者は、供応を受け終わると、ゆっくりと退去する。
 
 

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②七度半の使い:2回―8回
上座の使者が、再度、榊屋敷の玄関口に現れ、春日社への参勤を急ぐように促す、座敷には上がらずに、口上を述べただけですぐに退去する。これを繰り返し。8度目では、声を荒げて「早く参勤するよう」叱責する。念には念を入れる武士の左方である。
 
 

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⓷両座合流
下座は榊屋敷の表に出て王祇様を擁して待機、そこへ上座当屋を出発した上座の隊列が王祇様を擁して到着し、両座は合流して春日社の石段を上り、それぞれ社殿前の広場に待機する。
 
 

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⓸社殿突入競争
両座は、社殿の窓から王祇様を突入させる速さを競う。両座ともに王祇様を先頭に自座の窓へ突進する。
 
 

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⑤&⑥棚あがり尋常
春日社での両座競演が終わりに近づくころ、下座の三番叟がもみの段、鈴の段を舞っている最中から、両座の若者が集団を作って騒ぎ出す。
能舞台の床から3メートルほどの高さに向かい合って作られた棚に上る。その上方の桁(梁)には、大きな鏡餅が吊るしてある。両座の若者各2名が、この棚にあがり、餅を切り落とす速さを競う。棚の上の若者のにらみ合いが続く。
 
 

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⑦頭渡しの儀式
神職、頭人、王祇守、提灯持ちなどが、坐を占めて三々九度の杯を交わす。神事が済むと、花を参会者に配る。
 
 

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⑧王祇上げ
各座は王祇様を各自の棚に上げる。
 
 

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⑨王祇降し・餅切尋常
頭渡しの士気が終わると、長い間にらみ合っていた二つの棚の若者が猛然と立って梁の上の王祇様を下に投げ下ろす。同時に鏡餅を吊るしてあった縄を切り、餅も下に落ちる。