↑クリックしてスタート (別ウインドウ)
↑クリックしてスタート (別ウインドウ)
|
|
蘇州の書生、王双福は、端午の節句の日に、川べりで龍舟の競争をみていた。
時の宰相張千の娘、張翠錦も侍女の秋英と一緒に高楼の上から龍舟を観戦していたが、王双福の風采の非凡なのに心を引かれた。
ただ、昼食の時、王がわずかに粽をたべて飢えを凌いでいるの見て、その貧窮に同情し、身に着けていた金の腕輪を投げ与える。
王双福は、家に帰ると、恋煩いに陥る。うわごとを聞いてそれと悟った叔母が、花売りの姿になって張家に行き、翠錦に訴える。
翠錦は、王双福の先行きを心配し、変装して高楼に上り、求婚する機会を与える。
この時、翠錦は、皇帝の媒酌で国舅の陳従徳と婚約していており、高楼では自制して、王双福と男女の一線を越えることはなかったが、従徳の奸悪の人物であることから、この婚約を良縁とは思わず、遂に王双福に一生を托す約束をする。
蘇州秀士王雙福,端陽日,江濱觀賽龍舟。有當朝張千宰相之女張翠錦,也偕婢女秋英登樓觀賞,見雙福舉止不凡,惟午餐時,僅以粽粿充飢,憐恤其窮,擲以金環惠之。
王雙福歸,竟染相思,姑母竊聽其囈語,得悉其情。乃假裝賣花婆,往訴之。翠錦憫念雙福前程,允許喬裝登樓,求情於她。時翠錦已由皇帝作伐,許配國舅陳從德,囿于禮教,而未敢違越箴規。然思及從德為人奸詐,聯婚實非良緣,終於與王私訂鴛盟。
|