海陸豐劇
《王双福》(王双福上楼)清
1980年農暦8月初6日、石籬惠喬地藏王誕祭祀,惠僑劇團;田仲一成 攝影



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 蘇州の書生、王双福は、端午の節句の日に、川べりで龍舟の競争をみていた。 時の宰相張千の娘、張翠錦も侍女の秋英と一緒に高楼の上から龍舟を観戦していたが、王双福の風采の非凡なのに心を引かれた。 ただ、昼食の時、王がわずかに粽をたべて飢えを凌いでいるの見て、その貧窮に同情し、身に着けていた金の腕輪を投げ与える。 王双福は、家に帰ると、恋煩いに陥る。うわごとを聞いてそれと悟った叔母が、花売りの姿になって張家に行き、翠錦に訴える。 翠錦は、王双福の先行きを心配し、変装して高楼に上り、求婚する機会を与える。 この時、翠錦は、皇帝の媒酌で国舅の陳従徳と婚約していており、高楼では自制して、王双福と男女の一線を越えることはなかったが、従徳の奸悪の人物であることから、この婚約を良縁とは思わず、遂に王双福に一生を托す約束をする。

 蘇州秀士王雙福,端陽日,江濱觀賽龍舟。有當朝張千宰相之女張翠錦,也偕婢女秋英登樓觀賞,見雙福舉止不凡,惟午餐時,僅以粽粿充飢,憐恤其窮,擲以金環惠之。 王雙福歸,竟染相思,姑母竊聽其囈語,得悉其情。乃假裝賣花婆,往訴之。翠錦憫念雙福前程,允許喬裝登樓,求情於她。時翠錦已由皇帝作伐,許配國舅陳從德,囿于禮教,而未敢違越箴規。然思及從德為人奸詐,聯婚實非良緣,終於與王私訂鴛盟。