儺戯 安順地戯
開箱
1990年9月2日 安順府詹家屯村 田仲一成 撮影



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 仮面を入れた櫃を祖廟の中庭に旧本殿に向かって据える。その前方に小方卓を置く。 卓上には、白米1升、酒壺1瓶、紙銭1枚、紅燭1対、箸1着、小杯(菜飯を盛る)2個、皿2枚(炒肉を盛る)供え、紅燭に点火。櫃には「吉年吉月吉日封」と書いた紅色の紙で封印してある。 小童六名、黒紗で顔を覆い、方卓の前に横一列に並ぶ。戯主、紙銭を取り、点火、呪詞を念じる。念じ終わると、卓上の酒を取り、三度、天に献上し、次いで雄鶏を取り、冠に傷をつけ、冠血を櫃の上部、側面、下部に点ずる。 小童は、鼓に合わせて歌詞を唄う。歌い終わると、戯主は櫃を開く。演者全員、櫃に近づき、各自の仮面を取り装着する。 小童は中軍の面、演員各自,劉備、関羽、張飛以下、蜀漢の諸将の面だけをかぶり、呉、魏の将のものはかぶらない。 本村の祖霊(蜀漢の将)の来臨を意識しているからである。小童裝著中軍面具,  

 將裝入面具的櫃櫥放在本殿舊址對面,其前面擱置小方桌。桌子上排列白米1升、酒壺1瓶、紙錢1套、紅燭1對、筷子1雙、小杯2個(裝盛菜飯)、盤子2張(裝盛炒肉)、點火紅燭。 櫃櫥用大書「吉年吉月吉日封」的封紙來封印着。 小童6名,各用黑紗覆面,橫排做一行,戲主拿起紙錢而點火,就念起咒語,念完後,拿起酒壺,向天上奉獻3次、之後,拿起雄雞,用刀刺傷其冠、將冠血塗抹於櫃櫥的上面、側面、下面。 小童應着打鼓唱歌詞。歌完時,戲主打開櫃櫥。全部演員靠近櫃櫥,拿起自己的面具而裝著於面上。演員各自裝著劉備、關羽、張飛等蜀漢諸將的面具,不裝著魏吳諸將的面具。因為他們認為降臨的祖先為蜀漢的末裔。