データベース → 中国祭祀演劇関係動画トップ →(田仲一成 撮影) |
香港新界東部の粉嶺村(彭姓)では、毎年、旧暦正月十四日から十六日の三日間、土地廟の三聖宮に祀る北帝、玄帝、関帝の三神像、及び村域に散在するあらゆる木石の神々を、村の門前の広場に架設した神棚に奉迎し、正一派道士を招いて「太平洪朝」と称する儀礼を捧げるとともに、神棚にほぼ対面して歌台を架設し、歌星を招いて、「神人ともに歌唱を楽しむ」。数百を数える香港新界の村落の中で、この「洪朝」儀礼を伝承しているのは、この粉嶺のほかには、北隣の金銭村(侯姓)だけである。春節元宵の祭祀としては、学術的価値の高い事例である。地図を示す。
香港新界東邊有粉嶺圍(彭姓),毎逢農曆正月十四日至十六日,將社廟三聖宮的北帝、玄帝、關帝的神像、以及散在村域的樹木石頭諸神(伯公)的神位請迎到圍門前架設的神棚之中,邀請正一派道士奉上兩天一夜「太平洪廟」儀式,輿此同時,神棚對面架設歌臺,邀請歌星團、神人共同享受兩夜的歌唱會。在香港新界數百的村落之中,目前傳承這類“太平洪朝”儀式的,祗有兩個村莊而已。一是粉嶺彭氏,一是金錢侯氏。作爲春節元宵祭祀,共有學術上較高的價値。下面提示粉嶺村的指意圖。 |
正囲の前、池塘との間の広場に神棚(臨時の神殿)を設け、斜めに対面する位置に歌台を作る。正月十四日の晩から、歌団を招き、歌台での演唱を始める。十五日の夜から、神棚の前で、道士が村人の代表者(朝首)を率いて儀礼を行う。この動画は、正月十五日の晩に始まる道士儀礼を示す。1983年に撮影した8ミリフイルムによるが、歌台演唱と「劈沙羅」のみは、1987年に撮影したVideoにより補足した。 祭祀場地の平面図は、次の通りである。 正圍墻壁和池塘之間有空地,在這裏架設神棚,其對面稍微靠池塘,架設歌臺。從正月十四日晩起,邀請歌星團,開始演唱歌,而從正月十五日晩起,道士率領朝首(村代表)開始科儀。這録像,主要表示1983年拍攝的道士科儀。但劈沙羅是1987年拍攝的。先表示平面圖。 |
また、その日程は、毎年ほぼ固定しており、1983では、次の通りである。
其祭祀的秩序,毎年幾乎固定,茲表示1983年的秩序。 |
月日 | 時 | 道 士 儀 礼 | 歌 星 | 郷 民 | 備 考 | |
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午 | 刻 | |||||
正月十四日 | 上午 | 11:00 | 点灯 | 正月初八開灯 | ||
晩上 | 7:30 | 歌台第1夜 | ||||
11:00 | ||||||
正月十五日 | 上午 | 9:45 | 朝首拝神 | |||
9:50 | 抜鶏毛 | 囲門にて挙行 | ||||
10:10 | ||||||
下午 | 0:30 | 扒船巡遊 | 扒船巡遊 | |||
3:20 | ||||||
晩 上 | 8:00 | 拝神・拝井神 | 歌台第2夜(至11:40) | |||
8:55 | ||||||
9:10 | 発奏 | |||||
10:00 | ||||||
11:30 | 祭煞 | |||||
正月十六日 | 午夜 | 0:05 | ||||
0:07 | 迎神帰位 | |||||
1:20 | ||||||
凌晨 | 2:00 | 啓榜 | ||||
2:30 | ||||||
2:40 | 麻歌 | |||||
3:30 | ||||||
上午 | 9:20 | 読疏文 | ||||
10:00 | ||||||
10:00 | 劈沙羅* | *この二つは順序 が逆のことがある |
||||
10:15 | 問杯* | |||||
10:55 | 福物分配 | 朝首のみ | ||||
11:00 | ||||||
11:05 | 送朝首 | |||||
11:40 | ||||||
下午 | 0:15 | 回鑾・酬神 | 回鑾 | |||
1:10 |
Ⅰ歌台神棚に斜めに対面した歌台の上に、歌星たちが流行歌を演唱する。 在神棚靠右對面的歌臺上,歌星演唱歌曲。 |
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Ⅱ発奏・拝井神・上表
歌台の歌唱が続いている最中、午後8時前、神棚の前に儀卓を配き、壇を作る。壇の中央に米を入れた円斗を置き、中に五炁旙、剣、五雷牌、及び奏文(関文)を指す。神棚から五具足の大燭台を持ち出して並べ、中央に華燭、左右に造花を挿す。主壇前方に功曹馬に乗る功曹使者の紙像を置く。午後8:00、道士三人、朝首八人が整列、主道士は
五雷牌と盂を持ち、勅水し、解穢使者を招き、壇を浄める。符を焼いて終わる。 歌臺上演唱歌曲之中,晩上8時前,神棚前面配置儀卓,設立臨時性神棚。壇上放着装米的斗器(裏面插着五方小幡,法劍)五雷牌及奏文。從神棚將5個大燭臺排列,插着華燭和人造的花兒。壇前放着騎馬的功曹使者紙像。晩上8時,道士3名、朝首8名整列在壇前,高功道士手持五雷牌和盂器,敕水踏罡,招喚解穢使者,浄化壇場,焚符而終。 9時10分,道士3名、朝首8名跪坐壇前,由道士宣讀奏文。其内容是這様。就是説;郷村曾蒙有天災,陷於天氣不順,耕田不利,荒歉嚴重,穿吃不夠,野獸猖獗,盗賊横行等困境時,郷民通過社稷大王(關帝、玄帝、北帝等)向天界諸聖求救,叩許洪朝,才得到平安。今天遵守當時許願,向諸神奉上洪朝儀式,而獻供美食,祈求更一曾庇護,以期風調雨順,五穀豐登。 読み終わると、道士3人、朝首を率いて、村の三箇所の井戸をめぐり((地図、#1→#2→#3の順)、井神を拝する。 この時刻、囲門の前には、歌台を聴きに集まった村人で雑踏を極める。道士たちは群集をかき分けて進み、井戸に到る。井戸は直径2-4メートルの円形の蓋に護られてる。道士は経典を念じ、供物を捧げ、燭を立てて紙銭を焼く。8時55分、壇前に帰る。 念完奏文後,道士3名率領朝首,去拜村域3口水井(地圖,♯1→♯2→♯)。此時,圍門前面,歌臺附近,擠滿郷民,雜踏喧天。道士們排擠群衆而到達水井。水井是直徑2-3公尺的圓形,上面有蓋子保護。道士念經,奉上供物,點燃紅燭,焚符而終。8時55分,回歸壇前。 壇前に戻った道士は、意文を読む。意文には、朝首以下、村に住む彭氏一族500戸の戸主の名が一人一行の形で列記されている。このため意文の長さは30メートルに及ぶ。同士が意文を読み終えると、これを蓆の上に展開し、鶏の血を酒に浸して人名の箇所に朱をつける。これを功曹馬の功曹使者に結びつけ、「六国封相」の奏楽とともに、焚焼して天界に送る。午後10時終了。このときは、歌台の歌唱は、まだ続いている。 回到壇前,道士朗誦意文。意文上開列着朝首以下,該村大姓彭族500戸的戸主姓名,意文長達30公尺,道士逐一將戸主名字念下去。念完後,將它展開在席子上,用鶏血在毎個戸主名字上點朱。之後,將它結在騎馬的功曹使者,在演奏粤劇”六國封相”之下,焚化而終。時刻爲晩上10時,歌臺上還繼續演唱。 |
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Ⅲ祭煞歌台の歌唱が終わりに近づく午後11時30分、神棚内にて「祭煞」を行い、五方の土煞神を祭る。主道士一人、朝首八人を従えて壇を拝し、鑼の打奏の下、供台上の牲豬(白剥してある)に包丁を突き立て、切れ目を三つつけた後、法角をとって吹く。壇上の供物を取って神にささげる動作を繰り返す。終わると、道士は、紅布を頭に巻き、腰に緑色の法裙を裏返しにつける。続いて朝首とともに、拝礼、包丁を牲豬に突き立てる。法角を吹き、紅旗をとって、供台に向かって右後方に挿す。南方土煞を祭る意味である。続いて、黒旗を供物台左後方(北)、緑旗を右前方(東)、白旗を左前方(西)、黄旗を具足中央(中)に挿す。午夜12時05分に終了。 11時30分,歌臺上的歌唱將要唱完,在神棚之中,由道士做“祭煞”科儀,奉祀五方煞神。道士1名率領朝首們拜禮神壇,在打奏小鑼之下,將師刀刺立在供臺上獻供的剥毛而淌白的牲猪身上。更用師刀割印3個痕迹後,吹着法角,向神壇將供物奉上。接着,道士紅布纏頭,腰部翻系緑色法裙,裝扮法官,與朝首拜禮,將師刀又刺立在牲猪身上,吹着法角,拿起紅旗,將它插在供臺右側後方的柱子上(南)。之後,將黑旗插在供臺左側後方的柱子(北)。緑旗插在右側前方的柱子上(東),白旗插在左側前方的柱子(西),黄旗插在在棚前五大燭臺的中央(中)。就這様,壓住五方的煞神。12時05分接束。 |
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Ⅳ迎神帰位午後1時20分、神棚外に儀卓を置いて、外壇を設け、先に「発奏」で招請した神々を迎える。外壇は、神棚に対面、上に神棚の供物台に置いてあった供物類や祭器を並べる。壇の前に長い床机を置き、上を白布で覆い、法橋(神が天から地上に降臨する際に通る橋)を作る。橋の中央に笊を置き、中に米・塩と銅銭36個を入れる。別に長い香枝2本を配し笊から角2本を出す形にする。主道士は平服で左手に剣、右手に法角を持ち、橋の端に立つ。朝首は後方に1列に整列する。道士は呪を念じ、法角を吹く。笊の中の米、塩、香枝を先に迎えた煞神に与えてこれを村外に送り出す。銅銭の音により悪煞を駆逐し、土煞への祭祀を完結する。終わって天界の神々を奉迎し、神棚内に安置する。儀卓に並べた宝燭、斎食、飯、茶、酒ほか、斗器などの祭器類をすべて法橋を滑らせて、神棚内の供物台に帰着させる。朝首が拝礼して終わる。午前1時40分終了。 午夜1時20分,神棚外面放着儀卓,以做外壇,將先用發奏邀請的諸神迎請於此。儀卓上,將神棚裏供臺上奉供的供物和祭器排列。儀卓前面,排列長凳,用白布覆被,以做法橋。橋梁中間,放着一面小筲箕,其中盛着白米、白盬、和三十六個銅錢,將兩枝香配在於此,讓其全貌相似有兩角的形態。道士穿上素服,右手拿着法角,左手持着師刀,站在橋端。朝首排坐於道士後面。道士念呪,吹奏法角,揺動筲箕,令銅錢相觸發聲,威脅惡煞。將筲箕内白米、白盬等送給煞神(“祭煞”的對象)。之後,奉迎天神安位於神棚。最後,將放在儀卓上的寶燭、齋食、飯、茶、酒以及斗器等,讓過橋而回歸於神棚裏的供臺。朝首拜禮而終。午夜1時40分,做完。 |
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Ⅴ啓榜凌晨午前2時、「啓榜」をおこなって、再度、村人の名を天界に報告し、その庇護を請う。村の門に向かって右の囲壁に、朝首たちが、20メートルに及ぶ長大な紅紙に粉嶺彭氏の人丁名を一人1行づつ書いた榜文を銅鑼の打奏とともに、貼っていく。本文には「法もて郷儺を述べ、戯は舞い歌は揚りて疫を逐い、符を頒ちて宅を鎮め、罡を踏みて令を号し、もって魔を降す。三元の宿老を請いて庇佑せしめ、人と財をして興 旺ならしめ、四隅の神将を召して維持せしめ、家々をして昌盛ならしめん。神舟を制設し門に沿いて時災を護送し、百福を迎回せん。」とある。「法もて郷儺を述べ」とあるのは、この儀礼が郷儺、つまり古代以来の郷村の逐疫儀礼(追儺)の系統に属することを示す。祭煞により地下の悪煞を鎮めるのもこの系統に入る。また、「神舟を制設し」とあるのは、十五日の午後に、少年隊が紙製の神船をかついで各家を巡り、茶碗に入れた鶏毛や麻痘を集めて回る「神舟巡遊」の行事を指すが、これも逐疫の郷儺である。さらに「三元の宿老を請いて庇佑せしめ」とあるのは、儺神として知られる唐葛周三将軍の庇護を求めるの意で、これも郷儺の系譜を引くことを示す。この洪朝祭祀が郷儺の本質を持っていることがわかる。朝首が榜文を貼り終わるのを待って、道士たちは、分担して、榜文に記された各戸主の氏名を最初から読んでゆく、読み終わると、榜文末尾の箇所に儀卓を運び、道士三人、経を念じ、拝礼して終わる。午前2時30分、終了。 凌晨2時,做“啓榜”,再次將村民的姓名向天上報道,以祈求其庇護。朝首們在面對圍門的,右側圍墻上,在打奏銅鑼之下,貼起長達20公尺的巨幅紅紙,上面是一行一行記有粉嶺彭氏人丁姓名的榜文。榜文寫有“法述郷儺,戲舞歌揚而遂疫,頒符鎮宅,歩罡號令以降魔。請三元宿老,庇佑人財興旺,招四隅神將,維持家家昌盛。神舟制設,沿門禳送時灾。迎回百福”。其中從“法述郷儺”這文字,可知這洪朝儀式是屬於古代以來的郷村遂疫之儺禮系統。用祭煞儀式鎮壓地下的惡煞也就是這類儺禮。而且“制設神舟”是指正月十五日由少年隊伍擁有紙造的神舟,巡游各戸,収集鷄毛或麻豆等穢物的活動而説,這也是屬於遂疫的儺禮。“請三元宿老,庇佑人財”這句子之中,所謂“三元”是指儺神“唐葛周三將軍”而言。由此觀之,粉嶺洪朝屬於儺禮這推測,是不可置疑的。等到朝首貼完榜文,道士們將榜文上所寫的各戸主姓名,從頭到尾遂一念下去。念完後,將儀卓搬到榜尾前面,念經拜禮而終。午夜2時30分,做完。 |
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Ⅵ麻歌
午前2時40分、道士一人、平服にて朝首八銘を従え、壇前に坐し、麻歌科の歌詞冊を囲んで麻歌を合唱する。麻の種を蒔き、栽培し、その芯から麻を採り、糸をつむぎ、衣を作るまでの作業の過程を克明に歌う。水田耕作の作業も含まれており、農作業の歌とも言える。旧時代の農村山歌の系統をひくものであろう。
| ||
__ | (前略) | |
正月十五元宵景 | 正月十五日は元宵の情景 | |
麻米街頭多千万 | 麻や米は街頭にあふれる | |
姉妹出街來買種 | 姉妹は町に出て麻の種を買う | |
就時開口問価銭 | その場ですぐに値段を聴く | |
(中略) | ||
麻種買帰盒中装 | 麻の種を買って帰り盒の中につめる | |
咬開麻奶取麻公 | 雌花をとりわけ、雄花の種を取り出す | |
正月十九是天機 | 正月十九日はよい日和 | |
家家戸戸種麻時 | どこの家でも麻をまく | |
麻子共灰3合土 | 麻の種を灰と一緒に三合の土を混ぜ | |
担去田中地壟辺 | 天秤にかついで田のあぜの縁を行く | |
郎子駱行娘跟尾 | 男は並んで歩き女はあとからついて行く | |
一行去了一行播 | 一列に進んで一列に播く | |
(中略) | ||
正月過了二月來 | 正月が過ぎて二月になる | |
麻在園中艶々開 | 麻は畑で美しく咲く | |
亜嫂問姑麻幾猛 | 嫂が麻の丈を尋ねると姑が答える | |
坭皮遮過班鳩背 | 土から出た背丈が班鳩より大きくなった | |
(中略) | ||
二月過了三月三 | 二月が過ぎて三月三日 | |
麻在園中艶々生 | 麻は畑で美しく生える | |
爺姐問娘麻幾猛 | 父と姉が母に麻の伸びを尋ねる | |
高過人頭有一探 | 人の頭を一つこえる背丈ななった | |
四月初八仏生辰 | 四月八日は仏誕節 | |
姉妹同行去看麻 | 姉妹は連れ立って麻を見に出かける | |
來到園中拍掌笑 | 畑にやってきて手を打って喜ぶ | |
麻仔生来甘青奇 | 麻はこんなにも青々と伸びた | |
五月初五端午節 | 五月五日は端午節 | |
龍船鼓響動天庭 | 龍船の鼓は響いて空をゆるがす | |
姉妹一斉去打扮 | 姉妹はそろっておめかし | |
会斉姑嫂看龍船 | 姑嫂も一緒に龍船見物 | |
走去河辺摘朶花 | 河のほとりまで歩いて花をつむ | |
四辺男女今斉人 | 四方の男女が今みなつどう | |
一河両岸人看景 | 河をはさんで両岸は見物でいっぱい | |
看完龍船帰担麻 | 龍船を見終わると帰って麻を担ぐ。 | |
(下略) | ||
第二段は、収穫した麻の葉を取り除き、茎だけを集めて煮詰め、これを洗って漂白し、
干すまでの労働を唱う。引き続き女手中心の作業風景である。 第三段は、漂白した麻をさらにつるして干したあと、糸を採る作業を唱う。時は、晩夏の六月に入っていて、稲の手入れの最繁忙期に入っているため、麻の方はしばらく手を離し、水稲耕作に没頭する様が唱われる。 第四段は、農繁期を乗り切った秋八月、九月のことを唱う。この時期、紡車を買ってきて、麻糸を紡ぎ、麻布を織る。また麻の芯を採ったあとの油をとる仕事を唱う。 第五段は、冬十月の風景。姉妹は、この農閑期に大工を呼んできて家を修理させる。そのあと、麻紗を績ぐ仕事が続き、出来上がった麻紗の使途をめぐって、家中がすぁ魏になるさまを唱う。 第六段は、笑い話を挿入してある。ある男が妻の織った麻紗をかたに米や衣服を借り、叔父の誕生祝いに行くが、酒を飲みすぎて、大失敗する話である。このようなユーモアも山歌の特徴である。 上午2時40分,道士1名,平裝登場,率領縁首8名,坐在壇前椅子上,看着麻歌科歌册,跟縁首一起,合唱麻歌。麻歌共分8段。 第1段以春二月至夏五月爲一個段落,歌唱從買種,襻播種,培育,収割,到得麻爲止的田間勞作。從中可以大體上看出由農家的父母、姊妹、姑嫂、從事麻的栽培這樣一種以女性爲主的宗族勞動構成。下面是歌詞第1段的一部分。 第2段唱的是將収穫的麻除葉、煮莖、洗滌、漂白、曬乾的勞作,這些仍然由女性承擔。 第3段唱的是將隰的麻吹曬乾後,巻成綫團。此時已進入六月,正値収割水稻的大忙季節,所以暫時放下麻,全力進行水田耕作。 第4段唱農忙結束後八、九兩個月,買麻車,紡麻綫,織麻布以及從麻芯中搾油等勞作。 第5段;此時已進入十月份,姊妹們利用農閑,請木工來修理房屋,然後繼續紡紗,至於如何使用這些麻紗,家中又鬧成一團。 第6段中,插進了一個笑話,一個男子因妻子織不出好麻紗布,之得向別人借了米和衣,去叔父的生日宴會,結果喝醉了酒,出盡洋相。這類幽默是山歌的特色。 |
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Ⅶ読疏文午前9時20分、朝首は壇前に二列に整列して坐し、道士は疏文を宣読する。読み終わると、疏文を朝首の一人に持たせ、疏文の上に「大吉昌」と書いて、これをマルで囲み、ついで疏文を半分に裂き、紙銭とともに焚焼する。これは、先年、庇護を求めた代償として洪朝を神々に捧げる約束をしてあったのを、このたびの洪朝によって、この約束を果たしたことを示すもので、疏文を裂くのは、約束の証文を帳消しにする意味を持つ。 上午9時20分,朝首在壇前排列爲二行,坐在席子上,道士1名宣讀疏文,讀完後,一個朝首雙手奉持疏文,道士在疏文上用毛筆寫“大吉昌”三大字,而將這3字周圍畫成圏子。然後將疏文裂開爲二,跟紙錢一起焚化。這是:先年向神許願洪朝,茲還願。因此表示勾銷許下的債務。裂開疏文,是破棄合同文書的意思。 |
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Ⅷ劈沙羅午前10時、神棚外に道士登場。問杯の時と同じく、紅布纏頭、法裙の姿、手に長柄の斧を持つ。朝首は、道士の前に整列し、起立して侍する。道士は香炉の外の地面に香枝、紙銭(元宝)を置き、斧でこれを囲むように「井」の字の形を描く。続いて牲豬の膀胱に空気を入れて膨らませた「沙羅」を「井」の中央に蹴りこむ。この動作を東西南北の位置で順次に行い、最後に中央の位置で行ったあと、斧で沙羅を割る。この儀礼は、井戸の水の湧出とその浄化を祈るものである。問杯の前に行うこともあるが、通常は、問杯のあと、洪朝儀礼の最後に置くことが多い。 上午10時,道士1名紅布纏頭,腰系君裙,手拿着鋤頭,站在神棚前面。朝首在道士前面排列侍立。地上放着牲猪的膀光(吹入空氣而膨張爲球型,叫做沙羅)。道士在香爐外地上放着香枝和紙錢,用鋤頭尖頭將這些祭品周圍畫寫“井”字。接着,將膀光踢進“井”字中央。這樣動作,在東南西北中五方做下,最後將沙羅用鋤頭打破,使它出水,這沙羅象徴個水源。此儀式是爲了使井水涌出,令水質爲清潔而做的。此儀式多在做完“問杯”以後做,但也有“問杯”以前做的例子。 |
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Ⅸ問杯
午前10時20分、朝首は神棚外に敷いた蓆に一列横隊に坐する。道士一人、紅布を頭に巻き、腰に緑色の法裙を裏返しにして着用し、法角と剣を持って登場し、占いを三回に分けて行う。 上午10時20分,朝首8名在神棚前面,向神壇横列跪坐。道士1名,紅布纏頭,腰系法裙,背着神壇,坐在朝首對面。手持法角和法劍,做3次卜占。 第1次,用銅杯2個。朝首之中,坐在中間的一個人兩手托着一條載銅杯(陰陽)、兩個細板子,道士念咒,使他把板子向背後抛放,銅杯落在地面,如果銅杯顯出兩陰,或兩陽,就叫別的朝首再試,等到勝杯(一陰一陽)時,才可算注定爲全村會享受財富。 第2次,用木杯2個。向神問年歳之吉凶。 第3次,用牲猪的蹄趾2個。向神問六畜繁殖是否順利。 1987年,没做3次,一起將銅杯、木杯、蹄趾放在細板子上,做1次問杯而終。是爲了節約時間而省事的。 |
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Ⅹ分配福物・送朝首問杯・が終わると、朝首は、各自、家から大型の円形の斗桶を神棚内に持ち込む。中には、竹で編んだ小斗に米を入れたもの、里芋、桂の葉、柏の葉、紅縄、点火した灯盞が入れてある。神棚の天井から吊るしてある元宵灯二基を下ろす。各基は八角八面の構造で、大画面4片、小画面4片、合計八面の絵から成る。二基合計で大画面8、小画面8あり、これを切り取り、朝首八人に各自、大画面1、小画面1を与える。また、「迎神回位」の法橋に用いた白布を八つに裂いて朝首に分配する。朝首たちは、これらの福物を自分の斗桶に入れる。午前11時05分、「送朝首」開始。朝首は、一人づつ斗桶を抱き、銅鑼を打つ従者に従えて帰宅する。 做完問杯儀式後,朝首各自從家裏將圓型斗桶帶到神棚之中。斗桶裏放這小米斗、芋果、桂葉、柏葉、紅色繩子、點火的燈盞等。將空中吊下的兩個花燈降下來,1個花燈是由4張大畫幅及4張小畫幅組成的。兩個花燈一共有大畫8張,小畫8張。剪取16張畫幅,毎個朝首受到大畫幅1張和小畫幅1張。另外,法橋用的白布也剪成8片,向毎朝首送上1片。朝首將這些吉利的福物放在自己的斗桶裏。11時05分,開始“送朝首”儀式。開路的村民1名打着銅鑼在前面走,跟隨他的後面,朝首抱着斗桶,榮歸自家。如此送8個朝首而終。 |
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Ⅺ酬神・送神12時05分より、榜をはがしはじめ、12時40分にこれらの紙器類(元宵灯の残部を含む)を囲門の外に集め、その前に儀卓を置き、金豬を供える。道士一人、朝首を従えて儀卓の前に立ち、「送神科」の経を念じる。終わって、紙器類を焚焼して天界に送る。このあと、道士と朝首は神棚内壇上の諸神位に拝礼し、謝意を述べる。 午刻12時05分開始掀去榜文,將紙竹作的祭器之類都堆積在圍門外,前面放着儀卓,卓上奉供1頭金猪。道士1名率領朝首們,念誦“送神”科書。念完,就將紙器等焚化而送到天上。道士和縁首向神壇拜禮表謝而終。 |
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Ⅻ回鑾神棚内の三聖像を神轎に乗せて隊伍を組み、三聖宮に送る。少年隊を先頭に、彩旗をなびかせながら、盛んに爆竹を鳴らす。午後1時10分、三聖宮に到着、三聖像を回位して終わる。 郷民將神棚内三聖神像載在神轎,組成對伍,送到三聖宮。少年隊開路,舉起彩旗,盛放爆竹,肅然而行。下午1時10分到達本宮,將神像回歸原位而終。 |
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