千歳、翁に続いて演じる、千歳、翁の時に囃子した笛と小鼓にさらに太鼓が加わり、にぎやかな演奏となる、まず、「揉みの段」、面をつけずに躍動的に激しく舞う。次に「鈴の段」、黒色の面をつけ、鈴を振りながら、リズミカルに舞う。五流能では、三番叟は、狂言方が務めるが、黒川能では、三番大夫と呼ばれる舞方が務める。所佛則三番叟と呼ばれ、特別の面(延命冠者)を掛けて舞われ、唱え言も仏教色が強い。両座連合で式三番を演じる時は、その時の翁の舞手と逆の座の舞手が三番叟を務める。式三番は両座の役者が一つの舞台を受け持つと言う考え方に立っているからである。