データベース　→　動画

曲判記

1987年９月23日　香港新光劇院、福建省閩劇実験劇団上演　田仲一成撮影

↑クリックして再生　

　新任の按察、劉剣平は、清官になろうと思っていた、赴任直後に双子の兄が民間の女に恋慕して思うままにならず、女を殺したという事件にぶつかり、肉親の情に惹かれて私情に流れ判決を曲げて、物議をかもした。按法を守ること山の如しという評判だった刑部尚書の厳輝は、自分の子の厳白駒が犯した罪を厳罰に処する決意で、妻子の哀願にも拘わらず、博千古清官の名を博するために、涙を揮って子を斬刑に処したが、しかし一方では、同郷同窓同僚の陸御史の婿の殺人罪を手加減してその前程を保全した。欽差大臣の陸御史は、自分の子の罪を知ったのちに、表向きは情状酌量を求めて、実は、取引によって担当の裁判官に娘婿の死罪を救うように求めた（同族の跡継ぎを絶やさぬため）。

　（新任按察劉剣平欲当清官、上任就遇孿兄謀女害命一案、為顧親情徇私曲判、引起風波、按法如山的刑部尚書厳輝、決意厳懲児子、厳白駒、所犯罪行、但在妻児哀求下、為博千古清官、揮涙斬子、而保同郷同窓同僚殺人犯法的陸御史之婿的前程。欽差大臣陸御史得悉其子罪証後、明為求情、実則交易、以求解脱女婿死罪。）